第三次ラッパー抗争 我が深谷市紹介シリーズ２

重そうで　すごいネックレス　輸入柄のいれずみ
ズボンが尻からずり落ち　パンツ丸見え
黒のロング皮コート
いかにも　ラッパーが我が町に溢れていた

ラップしながら歩いてる
進む方向でもないのに
人差し指と中指で　指さし確認する
足を小刻みに動かし歩く
すぐにラッパーと認識できる
ラッパーたちは　徒党を組みだした

攻撃的でないラップはラップでない
町でラッパー軍団同士すれ違うと
ラップ界用語ではＭＣバトル
一般界用語で罵(ののし)り合いが起こる

早口でないとラップでない
相手に分からせるより
相手より　いかに多く
言葉のマシンガンを打つかが勝敗のカギだ

ＭＣバトルは　必ず殴り合いとなる
アメリカでは　ラッパーの多くが
銃殺される事件が起こっており
銃で殺し合うより　いいかもしれないが

過去二回の抗争があった
第二次抗争の時には
女性が乱入し大立ち回りをした
そして　今回の第三次抗争には
2000人の群衆が押しかけ　抗争を嗾(けしか)けた

ところが ブロッコリーの収穫が終わると
ラッパーが町から 綺麗さっぱりいなくなった
ラッパーがライブハウスさえない町に
見切りをつけたかせいなのか
映画撮影が終わったせいなのかは分からないが

＊１　『SR　サイタマノラッパー』は深谷をロケ地とした　入江悠監督の日本映画

　　　3部作があり　２作目は『SR　サイタマノラッパー2　女子ラッパー☆傷だらけのライム』

　　　３作目は『SR　サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』